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まずは、図1を見ていただきたいのですが、これが大まかな速読で独学するときの流れです。
順に説明していきます。
①内容把握
まずは、本にかかれている内容について、一気に目を通します。
かけて良い時間は、5分ほどです。
それ以上は、時間のかけすぎです。
この段階で目指しているのは、本にかかれている内容の全体像を、大まかにつかむことと、著者のいいたいこと、結論をみつけることです。
だから、
理解している範囲に、ものすごく偏りがあります。
おそらく、この段階での速読を見た人は、それで本当に理解しているの?
と思うでしょう。
もちろん、理解はしてます。
ただし、ものすごく大雑把に、ですけど。
この段階で、読む価値がない、と思った本は、読みません。
本屋さんで手に取って、中身が確認できると、不要な本を買うことがなくて助かります。
しかし、
忙しかったり、あまりたくさん出版されていないような本であれば、近所の書店に無い場合が多いので、通販で買うことになります。
通販の悪いところは、届くまで中身が分からないことですね。
中身をみてハズレひいたな、って思うこともあります。
そのときは、すぐ売ります。
ハズレをつかんでしまう頻度は、私の場合、100冊買って、1冊あるかないか、くらいです。
結構、通販で買うときの目も肥えてきたと思うんですが、ゼロにはならないですね・・・。
②速読・付箋貼り
さきほどの内容を把握した状態で、続けて、最初からもう一回読みかえします。
このときの読書も最後まで一貫して行ってください。
そして、
付箋は、気になるところ全部に貼っていってください。
速読だけなら、最初の一回目と同じくらいの時間でいけますが、このステップは意外と時間がかかります。
付箋を貼るという作業は、本から片手を話して作業するため、ページをめくる手が止まってしまうことと、さらには、どこに付箋を貼るか、ちょっと考える時間があるからです。
目安としては、25分以内としてください。
貼るところが多いと25分くらいかかりますが、私の平均だと15分くらいで終わることが多いです。
時間をかけないコツは、どうせ、あとから読み返したときに、重要でないと判断したら、そこで付箋をとってしまえばいい、くらいに軽い気持ちで、かたっぱしから貼っていくことです。
この段階で、本の内容をそれなりに理解はしているのですが、人に説明できるレベルではありません。
学校の授業で、先生が言っていることは理解できたが、テストで高得点がとれないくらいの理解度、という感じです。
③熟読・線引き
このステップでは、付箋の貼ってあるところのみを熟読して線引きを行います。
このステップに関しては、①、②のステップのあと、すぐに行っても良いですが、できれば少し時間をおいた方がいいです。
1時間くらいお茶を飲んだり、音楽を聞いたり、他の本を読んでもいいですよ。
一番いいのは昼寝ですね。
なぜ、時間を少しあけるか、といいますと、情報をつかさどる脳の海馬が、受け入れた情報を整理するために少し時間を要するからです。
脳における情報の整理は、無意識下で実行されるので、あなたが何か別のことをしていても問題ありません。
ちなみに、
記憶の整理を行うのは、睡眠時がもっとも効率が良いので、昼寝した方がいい、といったのもそういう理由からです。
線引きのために使う文房具は、鉛筆がいいと思います。
理由は、消しゴムで消せるからです。
線を引くべき重要箇所はここではなくて、本質をついている箇所が他にもあった、という場合に、
さきほどの線を消したいと思いますが、ボールペンだと消すことができません。
消せないもので線を引くときは、本当に引いていいのか考えてしまうんです。
ちょっとだけ躊躇する、というのが正しいかもしれません。
そして、
そういう時間が積もると、結構な長さの時間を浪費することにつながるので、私はボールペンとか、蛍光マーカーとか、消せないペンの使用を止めました。
最近では、
フリクションという消せるボールペンも出てますが、インクが経年により劣化して薄くなるので、復習を定期的にいれようとすると、線引きの保存状態に不安があります。
よって、
線引きは鉛筆がいいという結論になって、いまは鉛筆しか使ってません。
ちなみに、Bか2Bが使いやすいです。
本に書き込みを行うことに抵抗がある方も多いと思いますが、我々が買ったのは、知識を得るためのツールです。
キレイに保存しておくためのものじゃありません。
効率よく使い倒せるなら、多少傷んだり汚れたりするのは仕方ありません。
そう割り切ってください。
このステップは、付箋の数によっても所要時間が異なるのですが、目安としては30分以内に収めてください。
といいつつも、私は重要な箇所が多いと、制限時間30分超えてしまうこともよくあります。
30分というのは、あくまでも目安として考えてください。
無制限に時間があるわけではない、というのを常に自覚しておくだけでも良いです。
④まとめノート作成
必要に応じて、本の内容をノートにまとめます。
まとめるのは、まとめノートを作成することで理解をより深くでき、出来上がったノートを見て、復習を効率よく行うことができるからです。
しかし、
現在のところ、よほどのことがない限り、ノートにはまとめません。
時間がかかりすぎるからです。
復習で記憶の定着がどれくらい強固に行えるのか、長期記憶に移行して、忘れないようにできるのか、ということを何冊もの本を使って、自分で検証してみましたが、まとめノートを作成しなくても、線引きした個所を、さっと5分ほどで読み返すだけで、十分復習できます。
ノートを作成した場合と、作成せずに本の線引き箇所を読みかえすだけにした場合とで、大きな差異は感じられませんでした。
よって、
現在では、まとめノート作成は、時間がかかりすぎると思うようになりました。
それで小難しい本を読んで理解を深めたいとき以外やらないことにしたのです。
⑤マインドマップ作成
マインドマップは有名ですので、ご存じの方も多いと思います。
もし、初耳という方がいらっしゃいましたら、トニー・ブザン氏の著作「人生に奇跡を起こすノート術」を参照してください。
マインドマップの良いところは、通常のノートのとり方と比べて、マインドマップに慣れてくればまとめやすいことと、マインドマップ作成することで理解が深まること、そして、やはり復習しやすいことです。
ただし、
デメリットとしては、ノート作成に時間がかかることです。
マインドマップは、まとめノートと同じ系統の作業になるので、メリット、デメリットが似ています。
私は、本を読み始めた最初のころは、まとめノートをとったあとには必ずマインドマップ作成していましたが、やるなら、どちらか一方でいいと思います。
というよりも、先ほどもまとめノートは、よほどのことがない限り書かないといいましたように、マインドマップもまとめノート作成とおなじで、理解を深めたいときにだけ、行えばいいと思います。
読んだすべての本にまとめノートを書いたり、マインドマップを作成するという時間を割くよりも、新しい別の本を読んで、知識を増やすか、繰り返し線引き箇所を読み返して復習した方がよいと思います。
⑥書評作成
パソコンを開き、メモ帳を立ち上げて書評を書くステップです。
書評を書くことで、本の内容がより深く頭に入ってくるし、情報の整理も行えるので、誰かに説明するときに、とてもスムースになります。
私は、書評を書いて記事を公開しているので、読んだ本については、書評を書いていました。
しかし、
書評を書くのも、相当の時間がかかるので、知識を手に入れたいだけの人は、やはり、線引き箇所を繰り返し読むだけの方が、良いでしょう。
記憶の定着を行う方法としては、その方が時間効率が良いと思います。
⑦復習
本の内容というものは驚くほど忘れていくものです。
覚えておくためには繰り返し読むしかありません。
復習というと、インプットに費やした時間と同じ時間が必要だ、と思う人が多いのですが、そうはなりません。
あなたが線引きした本があれば、重要なのはそこだけですから、読む場所は限られてきます。
5分もあれば、復習は完了するでしょう。
そして、その5分の復習を定期的に行ってください。
復習を行うタイミングについては、第8回で詳しくご説明します。