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タイトル
「高校生の勉強法」
池谷祐二著
以前、脳科学の本が流行しているときがありましたね。
実は、その流行の前から、この本は存在していました。
ただ、この本は高校生向けに書かれていたために、ビジネスパーソンからは認知されていませんでした。
しかし、
この本は、脳の構造を初学者向けに分かりやすく解説した良書であることは疑う余地もない良書なのです。
理由は二つあります。
本書が良書である一つ目の理由は、内容の説明がわかりやすいことです。
そして二つ目の理由は、著者が脳科学の第一人者である池谷祐二さんであることです。
脳科学に関して、研究の第一線で活躍されている方が、本当にわかりやすく書いてくれた脳の特性を活かした勉強方法が記載された本ですよ。
それだけでもう一読の価値アリですよ。
さて、この本で学べることは、脳の特性に合わせた勉強方法です。
脳には特有の記憶に関するメカニズムがあって、それを無視した勉強法は、どんなに頑張っても記憶の定着には意味をなさないということです。
記憶には短期記憶と長期記憶があります。
今しがた新しく覚えた情報は、すぐに取り出せるものの、忘れやすい状態です。
この短期記憶を長期記憶へと変換させなくては、せっかく情報収集したとしても忘却の彼方へと押しやられてしまいます。
長期記憶にするために、必要なこととは何か?
それがわかりやすく解説されているので、興味がある人はぜひ読んでみてください。
とにもかくにも、
勉強が苦手な人って、要するに脳のメカニズムにそぐわない方法で勉強していることが多いのです。
どんなに頑張っても、脳の記憶に関するメカニズムを無視した勉強方法では、記憶は定着しません。
定期テストで点数がとれても、範囲の広い全国模試で点数が取れない人は、おそらくは記憶の定着が効率よくなされていないのではないでしょうか。
それは頭が悪いというよりも、勉強方法が間違っているということです。
本書を読めば、記憶をうまく定着させるためには、どのように勉強すればよいのかが分かります。
どうやって勉強したらいいのかわからないという人や、いまいち成果がでない、という人には、本書をぜひ参考にしてもらいたいと思います。