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勉強という行為において重要なことは、お金持ちであっても、貧乏人であっても、勉強しないと、その知識は手に入らない、ということです。
お金持ちが、
「1億円やるから、この本の内容を俺が寝ている間に脳にインプットしておいてくれ」
といっても、無理でしょう?
できないものは、いくらお金を積まれてもできません。
私のこれまでに購読した著作3000冊の中で、ベスト10に選びたい一冊に、「学問のすゝめ」があります。
この「学問のすゝめ」の中で、福沢諭吉先生が
「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」と教えたのは、お金持ちであっても、貧乏人であっても、身分の上下も関係なく、学問においては、自分で勉強するしか実力をあげることはできないということを示しているのです。
さらに、福沢先生は、
「職業に貴賤は無いが、しかし、職業によって賃金が異なり、
これは職業によっては、高い専門性や学力が必要になるからである」
と教えています。
そして、
その給与の高い職業に就くために必要な条件であるのは、まず第一に学力であるので、自己の努力で学問し、給与の高い職業に就けるように研鑽をつむことができるのだから、みんな勉学にいそしむべき、ということを本の中で示唆しているのです。
試験を嫌がる人は多いですが、学力を見てもらえるということは、生まれの良し悪しやお金のあるなしではないところで評価されるわけですから、これから上に上がっていこうと決意した者にとって、学問をやらない手はないわけです。
増してや、現在、お金持ちでないと自覚している人であれば、学問をして上にあがろうとすることは、とても賢い選択です。
先にも示唆されているとおり、学問に関してだけは、お金持ちも、貧乏人も平等なのですから。
コネ社会日本で下から上がっていけるのは、抜群の学力を示すか、現場で重宝される特殊スキルを習得するか、のどちらかです。
それ以外の他とあまり変わらない人は、上に上がれません。
会社などの組織としては、抜きんでた実力がある人が多い中で、敢えて実力が劣る人を採用するという非合理なことはしません。
もし、明らかに実力が劣る人が採用されるとしたら、それは縁故採用くらいしか思いつきません。
行政関連の組織が縁故採用をすれば、批判されやすいですが、民間企業などの組織として考えれば、縁故採用で力のある陣営と関係のある人物を採用することで関係を深め、味方にすることを考えているのですから、戦略としては間違っていません。
そこに文句を言っても仕方ないのです。
現実社会は、公平なことは少なく、とても理不尽なものなのですから。
しかし、
そういった理不尽に対抗できる手段があります。
それが、あなたの学力を上げることです。
学校で勉強する人は多いですよね。
でも、社会人になってから、勉強する人は少ないそうです。
学校を卒業したあとだからこそ、学校で教わらなかった分野の勉強を独学で行い、あなたの価値を高めるべきです。
特に、多くの人が遊んでいる現代社会で、あなたは黙々と研鑽を積んでいきましょう。
上記の理由から、独学での研鑽が効果を発揮し、独学を効率よく行うためには、速読がとても重要なスキルとなります。
だからこそ、これから這い上がろうとするあなたには、速読が必要であり、ここまで読み進めてこられたということは、おそらく、ご自身でも速読の重要性に気が付いておられるのではないかと思います。