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[畢竟、独学に勝るものなし]理系シコウ速読(第2回) | 理系シコウ速読

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[畢竟、独学に勝るものなし]理系シコウ速読(第2回)

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数千年前まで、人は狩りをして暮らしていました。

高度な文明は最近になって発達したもので、その発達の立役者のひとつは、文字が利用できるようなったから、ということで間違いないと思います。

 

文字がなければ、新しい情報を学ぶことは、口伝によるもののみとなります。

 

しかし、

人の時間は限られているので、口伝で直接教えるとなると、教員に対する生徒の数というものは、どうしても限られてきます。

 

ところが、
先生が書いた本を読んで、生徒が独学するのであれば、本の数を増やすだけで、もっとたくさんの人に情報を伝えられます。

 

さらに言えば、
先生が亡き後でも、本は残りますので、生徒が時を超えて、本という媒体を通して、先生から教えを受けることが可能になるのです。

 

我々が普段何気なく読んでいる本というものは、人が創り出した英知である文字を使い、教師の時間的限界を超えて、新しい情報を人々に伝えるすごいツールなのです。

 

 

 

さて、
本のすごさをお伝えしましたが、独学ではなくて、きちんとした先生に直接教えてもらったほうがいいのではないか、と考える人も多いでしょう。

 

実際のところ、確かに、いい先生から直接教えてもらえるのであれば、それは本を読むのとはまた違った効果があり、本を読むだけでなく、直接教わる経験をした方が良いにきまっています。

 

先生に直接教えてもらい、質問したりすることで、自分の気づかなかった観点を教えてもらえたり、躓いているところを改善するヒントをもらえたりしますからね。

 

 

 

しかし、
先ほども指摘させていただいたとおり、人の時間は有限なのです。

 

いい先生であればあるほど、直接教えてもらうための拘束時間を考えると、そのコストは莫大なものになります。

 

教育のコストが高くなると、一部のお金持ちしか勉強できないことになってしまいます。

 

今現在であっても、たとえば、無名の大学生の家庭教師だって、結構な金額を支払わなければ雇えませんよね。

 

名の通った講師のセミナーを受講するのも、万単位でお金が必要だったりしますよね。

 

 

 

一方で、本の値段はどうでしょうか?

 

本はだいたい一冊1500円くらいです。

 

でも、その本にこめられた情報量は多いものです。

 

本一冊の情報量を、なんらかの形で、すべて先生をつけて勉強していこうとすると、10万円は下らないコストがかかるでしょう。

 

講師(著者)の知名度によっては、100万円くらい必要になるかもしれません。

 

要するに、本で勉強するのと、そうでないのとでは、勉強に必要なコストが、おおよそ100倍くらいは違う、ということです。

 

本は低コストで良質な情報を学ぶことができる方法として、きっとあなたの役に立つことでしょう。

 

 

 

ここまでの話題で、本を読んで独学するよりも、先生から直接学ぶほうがいい、ということで
話が進んでいますが、ということは、お金持ちであれば、独学をしない、ということになるでしょうか?

 

実はそうでもないのです。

 

先生に直接教えてもらうこともいいのですが、教えてもらった情報の中から、自分の気になるところを重点的に確認してみたり、あらかじめ自分で知りたいことを情報収集して、出てきた疑問を先生にぶつけてみたり、そういう自発的な行動をすることが、理解を早め、かつ深めてくれます。

あなたの学生時代を思いだしてみてください。

授業を受けることは、受身の姿勢になりがちではありませんでしたか?

 

でも、
予習復習は、自分で情報にアクセスするので、どうしても攻めの姿勢になりましたよね。

 

そういう自発的な行動が、学ぶ姿勢として必要になってくるのです。

 

 

 

学ぶことにあたって、自発的な学ぶ姿勢を考え、昔の偉い人は言いました。

「畢竟、独学に勝るもの無し」と。

 

畢竟(ひっきょう)とは、「結局」とか、「つまるところ」、という意味です。

 

結局のところ、人間の学問における優秀さは、独学をできるかどうかが決めているのだ、ということです。

 

ひょっとしたら、人生すべてひっくるめても、やはり独学できる人間が、最後には勝つのかもしれません。

 

何かしらの分野について、きちんと勉強するのあれば、
講義のみならず、自発的な行動としての独学が必要になってくるということです。

 

独学するとなれば、本を読む速さが、結構重要になることは自明の理ですよね。

 

だから、
あなたが速読を身に着けることで、これまでよりも短時間で独学できます。

そうすれば、時間を削れた分だけ、復習に充てることができます。

 

復習するまでの期間をどのくらいあけるか、ということは、速読のやり方を説明する記事で書きますので、とりあえずこのまま読み進めてください。

 

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